2015年3月25日水曜日

37


さきほど。
24時をまわった瞬間、わたしの表皮はトツゼン樹木のように硬くなり、めりめりとひびがはいって崩れ落ち、そのすきまから37歳のわたしが産まれてきました。
37回目の脱皮を経て、もはやそこそこでなくすっかりおっさんな年齢。
きょねん、美容室に置かれたOCEANSという雑誌の表紙にかかれた文字が目にはいったんだけれど、読者の平均年齢が37歳だそうで。わたしはといえばNYLONやらFUDGEやらを読んでいて、年相応ではない、どころか性別的なところも間違っていて、どうしましょう。
37歳って家買ったり車買ったり、もちろん子どもがいたりなイメイジ年齢だけれど、わたしはといえばレコードにカセットテープばかり買う生活。どこでどうまちがったのか、とてもたのしいです。

たまには、すっかりおっさんらしいこともかいておこうかしら。
わたしは、京都の大学をやめてトウキョウのフランス文学の専門学校にはいり、それからぷらぷらとカフェでアルバイトをしてお金貯めて2ヶ月、3ヶ月フランスいって戻ってまた働いてをくりかえしてな20代、そして30になってからは古本屋で働いて。
社会的には中の下くらいな生活を送っていますが、音楽にまみれてとてもたのしいです。ひどく貧乏ですけれど。
でも、まともに働いてても、どうなるかわかんないんだし、いまの世の中。たのしく、なんとかいきてゆくほうが、よいとおもいません? 
そんなだから、いざ結婚したいといってくれるひとがあらわれても、お金なくってなかなかまえに進めないんですけれど。
それでも、とてもたのしいですし、37歳にはみえないくらいに若くはいられてるとおもいます。若いというか大人げないといいったほうがしっくりくるやもですけれど。
働くことも、よいです。わたしもなんかちゃんと働いてればなともおもっています。でも、好きなもの、こと、を忙しさのせいにして、あきらめないようにいれば、たのしく生きていられるはずです。
興味があるものはなんでもいいとおもいます。こちらも、学生時代は写真まみれ、そしてアテネ通ったり蓮實が蓮實がファスビンダーがいっていた映画なころ、そして後藤明生が、髙橋源一郎が、荒川洋治がと叫んでいた文学なころ、そしてそのあいだ常に音楽が鳴り続けていていまはそこばかりになってますけれど、なにかしらどこかしらを必死で追ってると全部つながるので、そのときいっとう興味のあることにしごとのほかの時間と金銭の一切をつぎ込みましょう。
若ものたち、がんばってください、ね、というまえにわたしががんばらないと。

あっ、来週、4月1日はあの方とあの方、そしてあの方といっしょに、カセットテープしばりなDJをします。だから、夜、19時半から22時半はあけておいて、ね。

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