2015年4月28日火曜日

CVN “Concrete Virus Nu” (Baba Vanga)

金曜からな。
13本と1枚なうち、どれからかこうかしら。
でも、まずはこれ。


CVN “Concrete Virus Nu”
ことしいっとう気になるレーベルのひとつ、チェコのBaba Vangaから。
Jesse RuinsのNobuyuki Sakumaさんの新名義です。
それがここからっていうタイミングすばらしい。
JカードのアートワークのことはBLさんでお会いしたときすこしきいてたんですけど、裏側がかなりこわいです、芸者。
ホームダブでもなくプロダブでもなく、ヘッドレス・ダプリケイティッド。機械の写真をみたけれど、どうなってるのかわかりません。。
ここの方、いつも弱く細い字でなにかしらメッセイジ添えてくれてて、今回はポストカードに。

Cold Nameにぎりぎり知る事ができて、がびがび感たまらなく好きで、休止残念とおもいながら、あたらしい名義をはじめてくださって、どうなってるのかすごくたのしみで。

A面。
ごよごよ蠢く低音がトツゼンにぶつぶつ細切れ、こうきたかとにやにやしてしまいます。はじめはそこかしこから音が噴出、その音たちがいつのまにかゆったりとしたおおきなリズムになっていて、すごいな。
2曲目はじまりがかなり攻めてる金属的なきりきり感ななか、低音とロボット感ある声が細切れに、そこにのしのしなビート、その裏ではせつないメロディがゆったりと流れて。それぞれミニマルな音の重なり。
そこからビートが加速して、がびがびロボット声とクリアな音声と電子音の複雑でミニマルな絡み合い。
3曲目。のしのしと乗ってきたとおもったところに、今度はゆったりと電子音が微細な変化をしながら、たくさんな空白をあいだにはさんで声の細切れ、そしてトツゼンに加速して打ち込まれるビートとえぐい音の処理、終盤の緊張感たっぷりなかなり長めな空白と音の破裂の反復すごい。
そして、かすれるノイズの明滅なところどころに立体感ある音が時折降り注いで。

B面。
はじめ、空白が長くて、まさかなブランクか、とおもっていたら、はじまりました。
細切れ声に空間もぶった切って、そこから電子音の雪崩、さらに低音変調声も重なって、すごい。2曲目、歌い上げるかんじの歌がぶつぶつ細切れ、変調されたりしながら、話し声も混線、そこにビートが一気に加速して打ち込まれてきて、そこに声の細切れなのも呼応して、このあたり、好みすぎます。
3曲目、なのかしら、くらいに細切れ感。深い靄のなか、立体的な水音の滴りと、金属の打たれる高い音、メトロノームのような乾いたリズム、かりかりいう高音が。
そして、最後の曲、ダブな立体音響の破裂と空白の連続、たまらないです。

B面の展開がかなり好き。声づかいがGiant ClawやPHORKにも通じるポップさ(とわたしはおもってるけれどおおよそポップではないのかもしれない)で、ミニマルなビートも重ねられながら、かなり大胆にぶっちぶちな細切れ感と音のあふれる反復感。細切れ感といえばD/P/Iなんだけれど、Alexの乾いたかんじよりも、もっと音に生々しさがあります。どちらも好きだ。
ぶちぶちと明滅してるだけでなく、空白なつぎの瞬間にみえる風景がかなり細かくちがっていて、すごい作り込み感。
いまものすごく好きな音で、でもこのあたりけっこう音を引いてくるひとおおいなとおもっていたところに、かなり攻めてえぐい展開、すごいです。

Baba Vanga、冬にMeditationsさんにまとめてはいったけれど、心配な方は直ででも。かなり届くのはやいし、書留で送ってくれるので、安心です、よ。


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