2015年4月24日金曜日

Ilyas Ahmed “I Am All Your Own” (Immune) , Laura Groves “Committed Language” (Deek) , Pins “Too Little Too Late” (Bella Union))


きのう。
BIG LOVEさんでの買い物のこと、すこし。


Ilyas Ahmed “I Am All Your Own”
Immuneから。
パキスタン出身で、アメリカ在住Ilyas Ahmed。
フリーフォークっていうジャンルがはやっていたころ、セルフリリースな “Between Two Skies” がすごいと話題になり、DigitalisでCD化、渋谷なころのWarszawaさんで買ったんだけれど説明なところにじぶんで天才っていってるとかかれてたりとか、そう、そういうレコード店の説明って覚えてるよね、いつまでも。Devendraがフランスで活動してたころのような地下なままだったらイメイジ、だとわかりやすいかしら。
ドローン・フォークに、いろいろな民族感ある楽器が顔をだしてくるかんじ。
Grouperとの共作も出したり、Root Strataからの “Goner” ではぎらぎらとしたロック化、Immuneからの3年まえのんは、それらすべての集大成感があったわけですが、今作。どうなってるのかしらとともいながらきいてみたなら。
いや、澄んでますな。
ゆったりとかきならされるギターは透明感ある響きで、そこにすこしの爪弾きがくわえられながら、ささやきに近い透明声にうっとり。
2曲目はすこし爪弾きな音が熱く、でもゆったりとすすむなか、ここでも声は透明度高く。元から透明ささやき声なんだけれど、歌詞はあまりなくだったのが、ロック化したときにけっこうことばもついてきて、で、そこをとおりすぎて、かなりおさえてことばをつむいでいて。3曲目もそのかんじでこのまますすむのかとおもいきや、4曲目でドローン。かなり深いけれど重みはないドローンのなか、おさえた叫びが重なって。で、ここまで抑えてきた熱がギターの響きとなってひずんでもれでてきて、透明な声との低いドローンと混じり合って、いや、かなりすばらしい。
B面もそんなかんじで、2曲目にドローンをはさみながら、最後4曲目、軽快にかきならすギターと、でも、歌はといえばニューウェーヴ感ある、とかこういう無理からなつなぎ方はよいとして、とにかくうっとり。

CD期なdigitalisを代表するひとりだとおもっていて、天才(つまり変態)もかなり洗練されて、これまでの路線を研ぎすませて深化させて帰ってきて。
まえまでは、パキスタンとアメリカーナな融合、山とか森とか荒野とかもっと風景的なものがみえてきたけれど、今回はすごく透明。

最近、ドローン、アンビエントがふたたび耳に馴染むようになってきたし、その流れでこういうサイケデリックなフォークなのも、やっぱり染み入ってくるっていうわたしの耳の流れ。でも、Ilyas Ahmedが3年休んでいたくらいに、このあたり一回遠ざかったから、1周したかんじで、よりよいなとおもいます。

レコードもでています。1月くらいまえ、仲さんとはなしてて、レコードかカセットか、ときかれたとき、カセット、とこたえたためか、カセットでいれてくれてましたん。ありがとうございます。



レコードも2枚。ざざんと。

Laura Groves “Committed Language”
UKのDeekから。
Blue Roses名義でフォークやってて、いきなりNauticでうたってて。Nauticの7インチがセカイでいっとうかっこいい瞬間ってあったよね。つぎがなんかぱっとしなかったけれど。
Laura Grovesはその7インチなあと、ソロ名義でEPだしてて、そちらはBlue RosesなころとNauticのあいだとったようなかんじで、とてもよくって。っていうか編成はNauticそのままなんだけれど。
そして、ひさびさEP。あいかわらずよいです。
A面の打ち込みなドラムとキーボードのなか、振り切れるぎりぎりな声の透明感とちからづよさ。そして、メロディもきゅんときたあとさらにきゅんきゅんとたたみかけてくるかんじが、よい。
B面は、フォークな素養をおもいきりな落ち着いたキーボード弾き語りから。そして2曲目もゆったり切なめメロディな落ち着いた曲なんだけれど、Nauticなごりな時折のギターによる音の踏み外し感がよいし、やっぱりこのひとの声好き。
2曲目最後がフェードアウトってニガテなんだけれど。そこのぞけば全部よい。
これ、売り切れるってすごいな。あちらでは人気があるんでしょうか。
EPだけど、ちゃんと内袋ついてて、でも静電気が異常でなかなか出せません。




Pins “Too Little Too Late”
Bella Unionから。
マンチェスターの。レーベルHaus Of Pinsも運営してて、Tesla TapesからのMachine Womanのまえ名義なFemale Bandもリリースしてたり。
もう、バンドなのをけっこうきかなくなってしまってるので、わたしがいうことなんてもう、なんだけれど、この子たちは好き。けっこうゆったりたるたるなところからの疾走感。見た目も好き。
UKだとNovellaもたのしみ。



なんか。ひさびさにまともな音選びな気がする。

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