2015年4月22日水曜日

Pod Blotz “Human Division” , Allegory Chapel Ltd. “GNOSIS: Themes for Rituals Sacred & Profane” (Nostilevo)

きのうの届きもののこと、すこし。


Pod Blotz “Human Division”
Nostilevoから。
デトロイトかとおもってたらLAのSuzy Poling、久々のリリースです。
Clan DestineにDungeon Taxisからだしてた、ここ数年のなかではベストな女子のひとりです。ベストなひとり、あげだすと10人くらいはざざんとでてきてしまうけれども、確実にそのなかにあげます。
呪術声にドラムマシーンにインダストリアルな暗黒ノイズやってる女子、っていうだけでもう。

A面。
もやもやに加工された声とばっきばきなドラムマシーンのビートはじまり。
2曲目はインダストリアル感ありながら、ぎゅんぎゅんなギターもときおりで。
3曲目が。サイレンのようなドローンに、ドラムマシーンのビート、そのビートに呼応して金属質なかりかりな音がこだまして、真っ暗な部屋のなか、硬質な鞭で打たれてるかのような。

B面。
呪術感たっぷりな不穏にゆらめくシンセと裏声歌い上げなはじまり。そこにきゅるきゅる金属質も混じったテープなノイズに。
2曲目は絶望的なドローンと高速で擦れる空気の摩擦音のようなノイズ、底のみえない暗黒な谷に真っ逆さまに落ちてゆくかのような。
3曲目はゆったりとしたマシーンビートと話し声、不穏なシンセの飛び交いに、ぎゅんぎゅんなギターの残像ぎらぎら、かなり鋭角に金属的な風景。そう、この方のこういう雰囲気、ビジュアルでもイメイジが固まっていて、すごく好き。
4曲目はきゅるきゅる金属の細かい渦と、それとは関係ないかのようになるちからないドローン。

インダストリアルに攻めたClan Destineのんとかなり実験的だったDungeon Taxisのんの中間あたりで、今作もすばらしい。
ノイズ、インダストリアル系女子はたいがい叫ぶけれども、そこにむかしのWeyes Blood並み呪術を重ねてくるあたりがほかにいなくってすばらしいし、だからといってサイケデリックなかんじかといえば、かなり金属、黒く鋭角なイメイジで。

写真家でもあったりで、MVがよいし、ライブ映像にうつり込むオブジェやら衣服やら、かっこよすぎる。
映像は8mmなフィルムで撮ったのとかけっこうあるから気になる方は検索してみてください、な。








Pod Blotz目的で、クレヂットカードはあと1本でぎりぎりだったため、とりあえずこれを。こういうとき試聴でもしてればよいものを、なんもかんがえずに選んでしまいます。



Allegory Chapel Ltd. “GNOSIS: Themes for Rituals Sacred & Profane”
ベテランさん、Avellan Cross名義でここからだしてはりました、ね。Chondritic Soundからもだしてはるみたい。
おもいのほか、Nostilevoのがびがび感のないクリアなサンプリングかなにかしらな話し声と宇宙感シンセでなんやこれとなります。
2曲目はやっぱりがびがび、その煮え立つ沼の中からきこえる賛美歌、こわい。
B面は液状シンセ飛び散りまくりなゆったりビートものだし、2曲目は残像たっぷりアラビア語? ヴォーカルはじまりで意味不明です。フェードアウトしていき、なにこの終わりはとおもっていたら、なんか不穏なシンセが闇のなか迫ってきて、ふたたびアラビア歌謡。
意味わかんないものけっこうきいてるほうだけれど、かなり、なんやこれ、となりました。


それぞれ、Jカードが変わった3つ折り、紙質よいところにがびがび印刷と、装丁もやっぱりよいです。

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