2015年10月10日土曜日

Club Sound Witches “s/t”, Soviet Pop “Dialogue” , Goat Bath Eternity “Downers”, Banana Head “Phones the Public” (Goaty Tapes)


気づけば。
あんまりカセットテープのことかいてない気が。
先週、MeditationsさんからGoaty Tapesからことしの初なん。



Club Sound Witches “s/t”
今回はこれがいっとうたのしみだった。なぜかっていうと女子だからで。
意味不明です。
がびがびとこもりきった低音のビートとそのまわりとはねまわるぴょこぴょこした音、ときおりの変化をみせるけれどもローファイっぷりがすさまじく、うっすらとうしろで女の子のささやき。
2曲目も伸びきったテープのような音のバランス、けっこう早急なビートなんだけれどこもりすぎていてなにも響かないところに、磁気がゆがむゆがむ。ここでもうっすらとうたってるんだけれど、その声までもゆがみが浸食していて、すべてががっびがび。
3曲目はもはや信号音と化したこもったビートをうっすらノイズが反復して削り取ってゆくような。
4曲目では、って曲がきれてるのかすらわかんないんだけれど、遠くできこえる会話な音、タイミングがずれた脱力インダストリアルビート、それをつつみこむローファイすぎてヘッドフォーンとかでないとききとれない声。バランスがおかしすぎる、好きだ。

B面になったら、耳が慣れたのか単純に音がよくなったのか、がびがび加減がすこし晴れて、でもなんか妙に生々しいビート。声はやっぱり遠すぎてもはやなんだかわからないけれど。ミニマルで黒くて、それでいてちょっとゆかいな響きがTAKAHIRO MUKAI的な。
そして唐突に乾いたビートに変化して、でもうっすらノイズもまといながらで、そのノイズも弱すぎて、弱いしローファイなのに変なダンス感。
そして今度は電子音がローファイに、声がけっこう澄んできて、かろうじて声でしかなかったものが、ちゃんと歌として。それにしても音、薄っ!ローファイすぎて、はかなさすらかんじる。弱いのに踊ろうとしてるかんじ。
踊ろうとしてるとかいいながら、ミニマルすぎてとぎれてしまいそうな終盤。そこにささやき声がうっすらと響いて。意味わからなすぎる。

深夜に真っ暗な部屋できくのん、最高です。




Soviet Pop “Dialogue”
北京な二人組。
CSWをきいたあとだと、なんてクリアな音なんでしょう。
基本、こういうひとはかわんないまま。ミニマルでゆったりとした空間に、男の低音な声が黒く響く。もうそれだけです。Dirty Beaches的な男気。とはうらはらにライブ動画とかみるとちょっとわたしよりなかんじがします。
いまかんがえたならGoatyからでてたフレキシのん、Control UnitにSoviet Pop、Sea Urchin、Half Highもはいっててとわたしにとってすごく豪華だし、このひとたちまだ活動しててうれしい。
気づかないうちにきてたりしないのかな。




Goat Bath Eternity “Downers”
ひずんだシンセに男か女子か判別できないくらいなささやき声、すっかすかなビートはなんかたよりなく時々ズレるし。これまたローファイきわまりないんだけれど、1曲目の妙なメロディとその構成のよさにきゅんとくる。
そして2曲目はギター弾けない子がとりあえず弾いてみた感しかないへなへななギターにこれまたはじめて触ったとしかおもえない単音ベースに、へろへろな歌声。そしてこれもまたなんかきゅんとくる。そしてうっすら遠くでなんか音重なってるし。
3曲目もかなりバンドな音になっていて、いや、ほかの子? たちもへろっへろ。最後の盛り上げ感とか、きゅんとくる。
と、とにかくはじっめからおわりまでへろへろ、よく出したなこれくらいの。でも、きゅんとくるものがあります。それがなんなのかはきっとこちらが死ぬころになってもわかんないんだろうけれど。




Banana Head “Phones the Public”
レーベル主催なZully Adlerソロ。Touch Of Poisonもやってたりな。
すべてが溶けきったシンセに膜のはったビート、降り注ぐドローン、そこに硬く黒い雰囲気にな声な歌なんだけれど、シャウトしてみたりと声だけが熱い。
続けて4本きいたんだけれど、妙な感動。これですら音がしっかりしてきこえる。いや、実際にね、表面は溶けきってるけれども、心地よさと熱のバランス、すばらしい。さすがここの総帥。
Julian Linchもだしてるけれども、あれよりも好き。



あちらのカセット工場が何年ぶりかの黒字とニュースになるくらいに、カセットが盛り上がってるけれども、こういう上京になるまえからレーベルをつづけてるところ、最近はちょっと元気がないというか出さなくなってて。Digitalisはなくなっちゃったし、Hooker Visionもかなりだしてない。そんなころからカセットレーベルやってるっていうことはけっこうひねくれてるか変わってる方たちだろうから、ブームになったら出さない的なことをしでかしそうで、さびしかったりするんだけれど、こういうところがものとして、そして音もカセットにあったものをちゃんとだしてくると、すごくうれしいです、よ。
とかいいながら、カセットテープでこれでもかとハイファイ立体感な音をきく意味不明さも好きだけれど。

そして。
やっぱりここは印刷に紙質にとすばらしすぎる、とかレコードやカセットの紙質がとかいってるとモテないらしい。
やばい。モテない、とかまたかけるようになって、戻ってきた感。たのしい。

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