2015年10月29日木曜日

Princess Century “Progress” (Paper Bag)

きょうのBLさんでの買い物。


Princess Century “Progress”
トロントのPaper Bagから。
女子シンセ。
シンセ女子ではないです。わたしのなかではちがいがあって、後者は好きではない。

ジャケットに恐怖したTrustの片割れだったり、これは一切記憶にないAustraのメンバーだったりなMaya Postepskiのソロ。見た目がかっこうよい。

前作がかなり変で、ゲーム感からはじまりゆるいシンセポップに、黒く重めなビート曲に、ダブ感ある曲や、シンセの高音スライドと変異な物音ビートのエクスペリメンタルなのもあったりと、つかみきれなくって、けっこう好きでした。
1年前、とおもってたらもう2年もまえなの? な。


ことしになってPaper BagからでたEP、というか22分曲があるんでもはやLPなやつで、これはきてるとおもいました。
重めなキック四つ打ちをベースに、さまざまに変わる質感のシンセと巻き散らして、場面場面を切り取るとミニマルなんだけれど、
B面には “Wabi-sabi” という曲があるんだけれど、A面よりも勢いたっぷりなぺきぺきシンセの螺旋階段舞い上がり曲で、2曲目がこもった質感なところに風でゆれる木々のようなシンセがゆらめく曲で、これ、1曲目、2曲目の曲名入れ替わってしまってるんではとおもったり、全曲雰囲気違いすぎてて、やっぱり変だとなって。

そして今作。
A面。
やわらかいもやもやした音の反復からはじまって、アンビエント方面にふりきれたかとおもいきや、かなり唐突な音のゆがみにビートと、
バンドやってたからか、なんかベースラインがよい。ビートとしてやってるというかベース弾いてる感。そこにふりそそぐシンセもよいかげんにぎらぎら感、フロア感があって、けっこうポップになってきたのかしらとおもったら、3曲目 “Tokyo Hands” なに? 東京? 東急ハンズ? というタイトルのんは、いきなりパーカッションな音のみが細やかなリズムで。それまでのフロア感をなかったことに。そして次の曲ではいきなり質感のざらついたVHSでみる南国の映像な音になるし。それらの曲でまったくエクスペリメンタル方面に、というわけでもなく途中からぎらついたシンセも重ねてくるしで、まったくわかんないです。よい。

B面。
過剰なドラマティック感。トランス感まででてきて、曲名にはディスコってあるけれどももっといきすぎてる。でも淡いなつかしさもふくんでるかんじがとてもよくな2曲。
そこからやっぱりそんなんウソだったかのようにアンビエントもやりだすし、最後はかなりポップなLYF背後のような曲で終わりっていう。

なんなんだろう、このやりたい放題感。
テクノってかんじのシンセの子たちとも違うし、エクスペリメンタル方面、MSOTTとかそちらともまたちがうし、シンセポップな子な要素は前々作ではあったけれど1分間くらいしかないし。
バンド出身だからかしら。おなじカナダにいてもMarie Davidsonみたいに黒さつらぬくかんじもないし、ふしぎです。
カナダだけど、ルーツがそこではないからかしら。女子シンセで気になるのん、けっこうそういうのんおおいから。

すこしまえにかいたEartheaterもけっこう意味わからないし。活動歴がけっこうながいから、世代の問題かしら?
Instagramの写真が一般のひとよりもダサくってアカウントみつけたけれどフォローはとどまったし、きょうでいったらどちらがおすすめですか? とHelena Hauffといっしょに手にとっていたら迷わずHelena Hauffをすすめるんだけれど、いろいろわかんなくって、次作でたらまた買っちゃうかんじ。




おととしなぜ買ったかといえば、(いや、やっぱりおもいだした入荷したのはきょねんの春な気がする)説明な文に『女子』『シンセ』とはいってたからで、そのふたつのことばがかかれてあったら、すべて買うくらいの心づもりでいます。
先週あたり、土星のひととはなしてたんだけれど、京都のひとがときおり実際は男だったけれどはじめは女子ってかいてたのがいくつかあって、女子ってかいておけばこのおっさん買うんでは、とわざとかいてるんでは、っていう。
売れなくって困ってる太ったおっさんのノイズとかでも、ウソで女子シンセ、ってかいてて、もしジャケットが悪くなかったら、わたしほんとに間違って買ってしまうやもくらいな。

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