2015年10月2日金曜日

V.A. “Dream Disc Vol.1” (Dream Disc)


先週な届きものの事。


V.A. “Dream Disc Vol.1”
A面、まったく知らないひとまみれ。

1曲目はAcer Priest。はじめっからすごい。
アンビエントなのかしらとおもいきや、ごもごもこもったなかでぶつ切り感フットワーク感ある
はやいビート、PCの暴発を挟んでこれまたこもった低音のしのし感、その隙間を飛び交うレーザー、アートワークもこの方で。

2曲目への切れ目がない。ミックステープみたいな仕様で、そのままNukua。調べたらけっこう活動歴長いのかしら? なDetroit Undergroundってところからもだしてたり。ごもごもこもった1曲目とは対照的に、からりと乾いた立体感のあるテクノ。乾いたビートのまわるを立体的にはねまわる電子音にと、いまっぽさ。

3曲目のOrnine。金属質なノイズをまとった音、音程のズレた電子音が螺旋を描くようにのしのし早急なビートになっていて。Opalineと空目。

4曲目は2lönさん。Tlonさん。なんかみたことあるなまえ。気のせいやも。HHWできいたことあるやも。
Brad RoseのCharlatanの裏でかがやくシンセのような不穏なゆらめきから、物音ノイズがゆったりと瓦解。
5曲目はGenestics & Windsurfing
やっときいたことあるひと。Orange MIlkからだしてはった。
マイクをくわえたような暴発ノイズと低音の暴発。あいかわらずげっしゃげしゃでした。

6曲目、Five Star Hotel
Detroit Underground枠。アンビエントドローンの隙間に暴発するノイズ、PHORK系な声とビートの重なりがはさまれながら、徐々に絡み合ってきてと、LXV系、いや、もっと電子音感。

7曲目。B.Lind。検索してもタチカワブラインドとかでてきてお手上げ。
ブラスな音色が夕焼け背負いながら渋く鳴り響く裏でがたがた物音ノイズの反復にざわついたフィールドレコーディンングと、このなかではひとり異質な。

8曲目。Prafix Aztech
デンマークの方みたい。音数を引きまくって、空間たっぷりな乾いた弱いビート、そこに単音な電子音がふわんふわんと放たれて。よくきくとうっすら高音なビートがはねまわってたりと、弱いけれどもたのしい音。

9曲目。Schono。
ハンガリーのひとみたい。靄がかったうっすら高音透明アンビエントドローンに、ごぼごぼしたはやい打ち込みなビート、サンプリングな雄叫びを挟んで、ビートがよりまえにでてきて、それも金属質だったり、声をこまぎれにしたかんじのものだったり、そしてダブかましてみたりと、よいです。打ち込みの手作業感があって、しー没さんを思い出したり。

10曲目。Kero。なまえがなまえなんで確信もてないけれども、うえのほうのデトロイトなひととおなじレーベルからでてて。
これまでのけっこう変異なビートな方たちとはちがって、けっこうまっすぐ早急なリズムでのしのしビート。1音1音がノイズをまとってたりと、単調なようでたのしい。Ultrafog系。


B面
A面は知らないひとばかりだけれど、B面は中盤からことしベストな勢い。

Bugaev
こちらは知ってる、とかいいながら、はじめ3曲は知らない。靄の奥、遠くで光が明滅するドローン。ところどころ、金属でなにかしらをひかくような物音ノイズも重ねられたり、暗くってよい。

Simon Chioini。モントリオールのかたみたい。
うっすらアンビエントをひきずりながらもさわついたノイズが濃くちりばめられてゆき、モーターのようなうなり、からんころんいう物音なんだけれどなんかくっきりでまえにでていて、ふしぎなバランス。雨音のようなノイズ、その隙間に無理矢理無機質な低音、それがやんだら思い切り虫の声やら遠くの列車の音などフィールドレコーディング。夜な風景。
3曲目。Sexoaesthetic。どういうひとかまったくわかんないけれど、さきほどの曲の最後の夜な風景のなかから、ぺなぺなしたギターのような反復、のしのしひかえめ低音、そこにうっすらアンビエントが重なっていて、よいです。

4曲目。PHORK。ひさびさです。うっすらアンビエントのなか、簡素なドラム音色のゆったりめなビートの反復、ときおりきらめく電子音とそのまたりをばたつく音。PHORKへは期待がおおきすぎるんで、これだけだとすこし物足りないかんじがします。まとまったのん、ききたい。

5曲目。Nico Niquo。
ことしのベストみたいなんがあったら、確実にみんないれてしまう肉男ちゃん。
細切れ低音変調声が立体的に飛んできてビートを形作って、空間たっぷりにならされるビート、ハイハット音の絡み合い。やっぱり空間の使い方がすごい。

6曲目。Angel 1。
はじめきいたとき、ここが肉男かとおもった。立体的な声のすこしの変調をくわえながらな反復細切れ、そこに軽快なビートも加えてきて、声がいくつかとビートの交差、そしてハンドクラップ音とつぶれたシンセの音のアクセントも重なって、声なメロディが盛り上がったところでのアンビエント放出とか、よすぎる。このテープ内ベスト。

7曲目。Karl Fousek
すこしまえにPhineryからの4人splitにはいってたひと。立体すごい、とつづいてたなかでいきなりローファイ。細やかなギターの爪弾きのようなものが弱く渦を巻いて舞い上がってゆく感。

8曲目。Opaline。A面の3曲目の方のとき空目したけれど、その空目先なOpalineもちゃんとはいってて。しっかりゆったりニューエイジィなシンセの重なり。

最後はEugolossine。ゆったりな前の曲を吹き飛ばしてかなりの暴発感、かなりゆかい。フュージョン感が、っていう印象あるけれども、今回も。遊園地の最後の盛り上がり感。けっこう唐突フェイドアウトでびびる。


デトロイト、デンマークPhinery周辺、Orange Milk周辺、そしてAngel 1にEuglossineにPHORKにと、ちょっとかたよりありながらも、よいとこおさえすぎてるし、知らないひともそれぞれよかったし、ここ、この先がたのしみです、よ。

なんか。
届いてから気づいたんだけれど、これ、Lil $egaさんがツイートしたとき反射で買ったもので、さらにTlaotolonのんが出たときに反射的におなじと気づかずに注文した気が。もし2つきたら、土星のひと、さしあげます、ね。


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