2016年9月24日土曜日

V.A. “SOLITAIRE” (Solitude Solutions)



V.A. “SOLITAIRE”
Solitude Solutionsからなあたらしいコンピレーション。大阪で手に入れてから、9月はいっとうたくさんきいてます。
ここまでひとつのレーベルの、その周辺のライブに通って追ってくということがなかったので、というか日本のをこんなにきいてるっていうわたしの変化、いや、わたしだけじゃあない、しれっとNISENNENMONDAIとかPOWDERがBLさんに入荷してるように、ロシアのつぎは日本、アジアになってほしいなとかおもいながら、そう、ライブのごとにみんなが更新していってて毎回わぁきゃあなるわけですが、更新してゆくということはやっぱりその瞬間のわぁきゃあはすぎさってゆくので、いまの時点のこのわぁきゃあを焼き付けたこのコンピレーションはとてもうれしいし、これがまたはじまりの地点であったりで、このあたりにすこし興味が、っていうならきいてほしいな、そしてライブへ。
西川社長の孤独通信vol.3に全員がなにものであるかの解説があるんでそれもいっしょに手に入れて。

簡単にぜんぶの感想。
まずJカードの裏側に、紙ヤスリがついてます。出し入れなたびにカセットがきずつくっていう。


Living Rooms
新潟の歩くBIG LOVE(大阪にもそういうひといる)。新潟なのにBLさん店内でけっこうな回数お会いする方。今週の水曜もちょうどでてきてはった。Varg好き、とのことできょねんのコンピレーションやフェスではもっとアンビエントだったけれど、今回は波紋をひろげるシンセと、ゆったりとしたビート、かさなるシンセドローンは透明なようでいて質感のざらつきがあって、はじまりっからすごくよい。


Daniel Jerk
Ultrafogの別名儀。あの透明ジップロックなレーベルがまだつづいていたならあそこからでててもよいくらいにビートのうえを生々しくのたうちまわるシンセの音。きょねんのライブのときはモジュラーな音はいったいいつなってんだ、ってかんじだったんですが、夏に一気にじぶんのものにしたかんじ。Ultrafog名義のほうもそのモジュラーの点と点がつながってゆきビートのようになったりとかのたのしさすごい。IN HAのふたりはほんとまとまったものをだしてほしいなとおもう。追ってるものとして、日々更新してかわってゆく足跡をのこしてくれるのってうれしいことなんで。

CVN
孤独通信にもあったけれど、もはや説明不能なかんじで、っていうか説明必要ならなんでここにたどりついてるの? っていうかんじです。SOLIPSISTIC2回目だったかしらはじめてライブできけたのって。乾いた打撃から赤ん坊泣き声細切れ感があがります。そして曲の構成力がものすごいあがってるとおもいます。かなり実験的な空間と間とサンプリングの細切れ感からはじまったCVN名義は実験で確実に得ていったサクマさんの間をもちながらよりポップにつきすすんでゆくかんじがかっこいい。


HYPGNO
唯一誰だかまったくわかんないひと。わたしも誰だかきいてません誰ですか。誰だかわかんないっていうのもあって得体のしれない不穏さが音にも。はいまわるノイズ、中盤のがびがびクラップ音なかんじがすごく好きなんだけれど、そのしたで冷たくしずんだ打撃がなってるのとか、すべてが素っ気なくって冷たくってかっこいい。


Evian Volvik
このまえのFaithでの赤い布かぶったライブがものすごかったんですが、いっとう時代との相性がよいのだろうなとおもう。Ascetic周辺とコペンハーゲン周辺はまえからつながってて、そこにChino Amobiらへんもつながってきていて、彼の趣味がそのままセカイの流れ。あいかわらず小声だけれど。マイクってすごい。パワーエレクトロニクス、ってところから軽快なビート、ストリングスのサンプリングの反復にと、昨年末のカセットnあったよい部分をうまくちゃんと1曲にしあげててきてて、すなおにめちゃくちゃかっこいい。22歳と半月。


Tau
女子がひとりいる、ってリリースが決まったときに教えていただいてて、誰かしらとおもったらJESSE RUINSのNahさんソロだった。ひとりでやるってはなしてはったけれど、はやくってびびる。
あんまり女子がとかいったら怒るひとは怒るんだろうけれど、ノイズとビートと打撃感に重なる声の自由さが、完璧に女子で最高です。そしていっとう攻撃的だったりする。ワンガのソンミとそっくりってうことに気づいてからは勝手に身近にかんじています。


LSTNGT
こちらがよけいなことをかきすぎて、狂犬なかんじがネタみたいになってるけれども、このなかでもいっとうまじめっていうとみんながまじめではないみたいだけれど、いや、SSのひとみんなまじめというか好青年だなといまおもったり。ライブでのシンセの音のゆがみとビートがとがっていっていってるんだけれど、そこでこのアンビエント感。すこしの変化の音のつらなりのゆったり螺旋感、そこにふりそそぎっぱなしなまばゆい光、とくに3分?あたりからうっすら放出される高音がかっこいい。DJなたびにLSTNGTの曲をながさせていただいてるけれども、どこの界隈、場所でもかならずいっとう盛り上がるしくいつきがあるので、このままつっぱしってほしいです。


Blackened Organ
DEVIATIØNのセキハラくんソロ。初なライブのときにかいたけれども、選ばれてしまってるかんじ。彼に備わったものを、彼がやるべきことをやってる。ノイズの噴出とそれだけでないその背後での電子音の不穏な明滅だったりおもいのほか展開もあるし、そして声の重ねてきたの迫力がすごくよい。ライブみたら男もほれるよ。そしてノイズなんだけれど、彼のところがいっとうクリアくらいにきこえたり。


Rottenlava
この曲の初演なときの記憶がものすごいのね。海の向こうからの客が真ん前にたむろっててロッテンちゃんの姿がみえねぇ、じゃまだぁ、とおもっていたらこの曲はじまった瞬間、その子たちがめちゃくちゃに踊りはじめて、未来がセカイがかわった瞬間。あそこからあたらしい東京がはじまってるとおもってます。ことしいっとう好きな曲のうちひとつ。Enriqueをきいてもロッテンちゃん?とおもう最近。ききながら街なかを歩くと、すれちがうおっさん全員をなぐっていきたくなる。
まえのカセットでもそうだったけれど、ロッテンちゃん、録音されたものになるとすこし音がこもってがびがび化。ライブだともうすこし冷たさと高音のところにめりはりがあります。インターネットをもうすこしうまくつかって、海のむこうからレコードでだしてほしいし、大阪以来あってない!


Naliza Moo
眠ってはったため、ここ2年くらいでこの界隈をちゃんと追いはじめたわたしはNONなときにDJをきけたくらいで、音源をきくのははじめて。このややこしい(よい意味で)音な面子のなかでの潔さ。太いキックにささやかすぎる随所のアクセントによいです。ライブがみたいな。

Rafto
ネクストテクノリーダー。もう完璧です。常に完璧。1音1音だけ考えるとけっこう地味でクリーンなかんじなんだけれど、組み立て方が完璧すぎる。Opal Tapesとかすっとばしてもっといってしまいそうな可能性をかんじるし。ライブなときは新機材で動きにライブ感増してて。おとなしそうでいて大阪まできてしまう熱さ。暴発するのを操れるようになったUltrafogに、完璧なつくりのRafto、IN HAってよい並びだとおもう。なので、まとまったのんをはやくきいてみたい。

DUPPSY
Ryuji Watanabeという方らしく、これが初音源らしいです。この界隈にいそうでいなかったアシッド感。というかかなり直球で完成度の高さっていうはじめっからすごいなと。ずぶずぶな展開にすすむのかとおもいきやけっこう軽やかにはずしてくるかんじとか、心地よい。ライブとかほかもききたい。

Suburban Musïk
これまでもよかったんだけれど、わたしもでた各自機材がふっとぶっていう呪われた日のK/A/T/O MASSACREのときのんでけっこう更新してきて、そのなかでもやっぱりこの曲のたたみかけ感はものすごくかっこよく、印象に残ってて(すまないFaithでのライブは一切記憶がない、時間が遅すぎてもうへろっへろで)。SSだけでなく、各所からの愛され感がはんぱないし、彼らがどこかしらからまとまったのんがでたときの東京ってすごいんだろうな、っておもうのでがんばってほしいです。




Bandcampできけるようになったのはよいとおもいます。もので買うひとは公開されていようがいまいが買うだろうし、ものでてるけどデータでよいや、ってかんじなら、きっとそれくらいのかんじでしかきいてくれないとおもうので。これはデータかフィジカルどっちがすぐれてるっていうはなしではなく、あくまでそのレーベルの姿勢に対する反応のはなし。Flamebaitとかよいとこだとおもう、遠くから好きなひとたちをしっかりとみてくれてる。
西川社長がたくさんイベントやって、それぞれもいろいろな方面とつながってライブやDJしたりして、この1年の更新感がそばでみききしていてものすごいし、つぎはもっともっと広がれたならとおもうし、なによりやっぱり海のむこうのひとに届きやすいっていうのが。FlamebaitのCVNなときもちゃんとメディアが反応するし、いま、SSはたくさんなあたらしいひとたちがいて、リリースとかって意味ではまだまだこれからだったりするので、届きやすいのはよいことだとおもいます。
そして、社長が21日誕生日でした。ことしも健康でいていただいて、破産するくらいにレーベルにつぎこんでいただけたら、まわりで追ってるほうとしてはたのしいです、よ。

かこうかこうとおもってたけれど、なんやかやいそがしすぎて、こんな時期に。
CVNのほうもすこししたらかきたいです、よ。

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