2016年12月31日土曜日

Best of 2016 (not cassette)

7日目はDirty Dirt戸田くんです。
ことしもSOLIDUS、SOLIPSISTICに客として参加。
HelmやRaktaの来日公演やK/A/T/O MASSACREでカセットテープDJとして活動、そしてBorderでのJESSE RUINS特集へ寄稿やNV国内盤のライナーを執筆する一方、MASSAGEのカセットテープ連載は途中で投げ出したり、阿木譲に嫌われるなど、活躍したようなしなかったような1年でした。カセットテープのリストはMASSAGEに載せてもらう予定なので、カセットテープ以外のベスト10。



1.LSTNGT “Boarding Gate” (Solitude Solutions)
Solitude Solutionsのところでこれをあげるのもなともおもうけれども、わたしのなか彼が主役の年でした。DJをするときもLSTNGTのどの曲かけるかってところからほかの曲を選びはじめたり。DJでかけてて、そしてライブのときにもおもったけれども彼の曲が流れると知らないひともみんな踊りはじめる。ほんとあとはもっと広まるだけっておもう。タイトルトラックはことしいっとう好きな曲。




2.James K “Pet” (Dial)
UNO NYCのJames K。気づけば春からいっとうきいたレコード。全編にアンビエント質な歌に唐突に硬質なビートやらおかしなシンセにノイズだったりがはいってくるバランス感。そして歌のメロディも好きだし、外見のハードさとかも含めて好き。1080pからカセットでもでてるけれどポスターもついてるしレコードでよかった。セツワマ並みな日本語使いもいい。ターチ。




3.DJ NJ Drone “Syn Stair” (Purple Tape Pedigree)
Lorenzo SennniがイタリアではなくNYの地下で活動してたらこんなかんじ。抜け落ちトランスに早急すぎるビート、でもしっかりシンセな音。DJでかけるとそこにいる誰しもの動きがとまるっていう。レコードだけでなくカセットのリリースもオーディオZine形式とか、ここのレーベルはおもしろかったです。Bootleg Tapesからのミックステープが届かない。




4.Ectoplasm Girls “New Feeling Come” (iDEAL Recordings)
TanyaはHypnotowerでテクノに進み、Nadineは映像とドローンとっていうそれぞれの方向へすすんでたけど、まさかな姉妹復活。流れからもっとテクノ化してるのかとおもいきや、呪術感たっぷりに残しながらすべて暗黒な風景ななか、すべてが緩慢で酩酊してる遊び感。ジャケット後ろ側の写真が最高。iDEALとかでなければもっとよいのに。





5.Carla Dal Forno “You Know What It's Like” (Blackest Ever Black)
きょねんのF Ingersにつづき、ことしはソロ。これまでは白目向いてたりな写真ばかりだったのがちゃんとした写真になっててすばらしい。B面終盤までゆくと毎回暗黒すぎてわらっちゃう。Ectoplasma Girlsもそうだけれど、エクスペリメンタルだけれどぎりぎりなポップさが残ってる子が好き。




6.Via App “Secret Rotation” (BANK)
J.S. Aureliusがミックスにいれてたりとことしかなり幅広い方面から注目されてたVia AppがEnriqueも大好きだったBANKからっていう、あのあたりの空気。彼女の注目されかげんとかGobbyがDFAからとか、このあたりがしっかりと認められてきてるあちらの空気はいいな。それぞれ長尺な陽気な暴力を受けてるかんじ。おおよそすばらしいLPをいれたいんだけれど届かない。



7.Magic Fades “ASMR • Augmented Sapiosexual Misanthropic Relationships” (PERMALNK)
いっしゅんで通り過ぎたHEalth GothっていうことばをつくりだしたMagic FadesがフランスのPERMALNKから。プラスティックの板にUSBメモリーがはりつけられてっていうリリース形態がかっこいい。オペラやクラシカルな音といまっぽいビートなかんじとかをMagic Fadesのポップさをとおしてかっこよくまとまってる。スーのVery Goisとか、MorkeblaのOno-Sendaiとかリリースな形態がかっこいいものはやっぱり中身もよい。




8.Cube “My Cube” (Left Hand Path)
Containerのことしのがすこしすっきりしたかんじで(かっこいいけど)ものたりないなとおもってたらCubeが化けてました。これまでに自主なカセットたくさんだしてきて、Digitalisからもだしてたり、ゆるく暴力的なシンセだったけれど、さらに暴力的に。2曲目のいきなりギターとシンセの暴れまくる曲はことしいっとう心持ちが昂ぶる曲でした。年末にはNostilevoからもだしたし、来年の地下注目です。



9.Umfang “Riffs” (1080p)
ことしはDISCWOMANはけっこうブレイクしたのかしら、日本だと伝わんないけど。1080pからついにレコードで、カセット “OK” なときの空間使いがよいかんじから、かなり硬質なテクノやってきてて、おもいっきり地味だけれど、パーカッションな音とかビートの隙間の空間がやっぱりUmfangで。いまの彼女とつきあってなかったらUmfangとつきあってたとおもう。



10. Buttechno “City-2” (St.GIGA)
ことしは年末のKedrもあったりほんとロシアな年だったし、あのBonoboな日がことし前半のハイライトだったとおもうし、とかいいながら結局ひといっぱいでほとんどきいてなくって、でもそこから逃れてみんなが駐車場やらでたまってたあの光景がいまの東京なんだとおもう。そして大阪はFalusでやったしと大阪とのつながりも含めて。さらにJRくんがリリースしたってすごいなっておもう。B面のギターな曲がすごく好き。




Nick Kleinとかほかにもいれたいひといるけれども、カセットな流れでかきたいのでそちらで。カセット中心な流れではいろいろつかめなくなってきたんで来年はもうすこし広い視野をこころがけたいし、ブログもちゃんとたてなおしたいです。2月にFalusにお誘いしていただいてるんで、またみんなで大阪いきましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿